DAY 1 (10/15)

近未来に向かって共に進む展示会に

「CEATEC 2019」概要を説明

 CEATEC 2019(第20回)開幕前日の14日午後、千葉市美浜区の幕張メッセ国際会議場で今年のCEATECの展示会概要に関する記者会見が行われた。
 会見の中で発表された今年のCEATECの開催規模は、出展者数787社/団体(昨年比8.6%増)、出展小間数2122小間(同18.8%増)で、ともに昨年実績を大きく上回る。海外からの出展者数も24カ国/地域から250社/団体となり、昨年を大幅に上回った。
 CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブ・プロデューサーは、「CEATECは今年、20周年を迎える。広く国際社会にメッセージを発信し、あるいは海外の人たちにもビジネスチャンスを提供したいという思いから、今年から展示会名称を(CEATEC JAPANではなく)CEATECとした。CEATECは技術の活用によってSociety5.0を実現する、豊かで暮らしやすい未来のための展示会。今年は20周年記念の開催となるが、過去を振り返るのではなく、10年、20年先を見据え、近未来に向かって共に進もうという展示会にしたい」と述べた。
 今年のCEATECの開催テーマは、『つながる社会、共創する未来』。「CPS/IoT」「共創」をキーワードとし、超スマート社会(Society5.0)の実現を目指した展示会として開催される。中でも、『共創』という言葉を最も重要な活動方針としている。出展者と来場者、あるいは出展者と出展者が共に『未来社会をデザインする』という展示会にしたいとの思いを込めて取り組んできた。出展企業が自社のブースに他社の製品を展示するなどのケースもどんどん増えている。
 今年のCEATECの会場構成などについて鹿野プロデューサーは、「最もアピールしたいのは、会場レイアウトにいろいろな工夫を施したこと。横に広がるレイアウトを行い、会場内にCEATEC大通りを3本通している。特に、Society5.0 TOWNなどが立地する中央の大通りをぜひ見てほしい」と話した。今年のCEATECでは、昨年までのホールごとの縦割りエリア構成ではなく、横に帯のように線状にカテゴリー別レイアウトを行う構成としている。会場中央部の企画展示エリアには、「Society5.0 TOWN」「SMART X」「Co―Creation PARK」などを配置。さらに、初の試みとして、学生が企業の経営者などと交流できる「学生交流ラウンジ」も設置している。
 今年のCEATECでは、新規出展者数が304社/団体、スタートアップ/大学研究機関の出展者数が170社/団体となっている。海外からの出展者数は25カ国から250社で、今年は新たにロシアパビリオンやスイスパビリオンが設けられ、ともに10社超のスタートアップ企業などが出展する。