DAY 2 (10/16)

「Society5.0」時代の住宅設備を提案

IoT宅配ポストやAI搭載トイレ紹介


IoT宅配ポストでクリーニングの集荷依頼なども可能に

 LIXILは、住宅内だけでなく、社会とつながる「Society5.0」時代の住宅設備を今年のCEATECで提案している。CEATECは3回目の出展で、外部パートナーとの共創にも力を入れている。
 同社は今回、「LIXILが考えるSociety5.0」をテーマに展示内容を構成。①人やサービスの出入り口となる玄関周りの将来②AI搭載トイレによる健康管理③共創によるパートナー連携―の3点を軸に、実演を交えながら製品やサービスを紹介している。
 ビジネスイノベーション統括部の三原寛司統括部長兼IoT技術センター長は「Society5.0になると、これまでのように家の中だけだったサービスが社会とつながるようになり、それがキーワードになる」と説明する。


出展内容を説明するLIXIL三原統括部長

 玄関周りの新たな提案では、既に製品化して発売もしているIoT宅配ポストを展示。室内空間からエクステリア空間までつながるスマートエクステリアとして「社会とつながる」サービスの実演を行っている。
 ここではIoT宅配ポストを使い、クリーニング集配サービスと連携したデモを披露。登録しているクリーニング店にスマートフォンから集荷依頼をして宅配ポストにクリーニングしたい衣類を入れる。集荷に訪れたクリーニング店は宅配ポストに付いたQRコードをスマホで読み取ることで表示されるワンタイムパスワードを使ってポストを解錠。解錠するとスマホに通知が届くようになっている。
 フードデリバリーでも不在時に受け取れるサービスを提案している。IoT宅配ポストにはカメラも付いているため、スマホを介してフードデリバリー業者と会話するとともに顔を確認。玄関ドアを遠隔解錠し、玄関内にピザなどの食材を置いてもらう。玄関内から室内に入るにはもう1枚扉があり、そこを解錠しないと入れない仕組みになっており、セキュリティも確保している。
 ネット通販で食材を購入するケースが増えており、ピザなどの宅配と合わせて新たな利用形態の提案を行っている。宅配ポストに入らない大型荷物の再配達を減らす手段としても有効と見る。


便座裏にイメージセンサーとLEDを搭載し、画像からAIが便の形状を判断

 AI搭載トイレはB2Bを意識した製品だ。「トイレからのお便り」として研究開発しているもので、便座裏にイメージセンサーとLEDを備え、利用者が座って排便すると画像をもとに便の形や大きさをAIが自動判定。便の形状は、「ブリストルスケール」と呼ばれる国際指標の7つの分類を活用。形状から排便状況まで一元管理できるようにする。
 介護施設などでの利用を想定している。通常はスタッフがマニュアルで記録しており、認知症の患者などは排便自体を忘れてしまうことがあるなど、健康管理の一環として取り組む排便状況をしっかり管理することが難しかった。
 同社はそれを解決するものとしてAIトイレを開発しており、トイレ自体にAIを搭載するかクラウドを活用するかなど、様々な検証を行っている状況だ。


泡シャワーの実演

 共創をテーマにした展示では、消防車や消防関連製品の開発・製造・販売を行うモリタ(兵庫県三田市)の技術を応用した「泡シャワー」を展示。クラウドファンディング「マクアケ」によるオープンイノベーションで生まれた製品だ。
 泡シャワーは専用薬剤とお湯、空気を組み合わせたもので、きめ細かな温かい泡に包まれる心地よさを提案している。泡質は水、空気、薬剤の割合により変えられるほか、香料や成分も好みに合わせて調整できる。クラウドファンディングの出資者には「年内には販売できる」(三原統括部長)との見通しを示す。当面はエステといったB2Bでの展開を模索し、その後一般販売に向けた検討を進めていく構えだ。