DAY 2 (10/16)

パラマウントベッド、ベッドと家電を連携へ

自社ブランドによるIoT端末の製品化も検討


Active Sleepは年内にも家電と連携する

 パラマウントベッド(東京都江東区)がIoTを活用しベッドと家電の連携を加速していく。CEATECでは、IoT端末を提供するリンクジャパン(東京都港区)の機器と連携するコンセプトを紹介。「眠りの自動運転」を実現するIoT寝具ブランド「Active Sleep」シリーズとして、ベッド以外のIoT端末を製品化することも視野に取り組んでいる。
 同社は現在、Active Sleepシリーズとして、ベッド、マットレス、アナライザー(睡眠センサー)を製品化している。ベッドは入眠時、熟睡時、起床時それぞれの睡眠状態をセンサーが検知し、それに応じて角度が自動で変化して快適な睡眠を実現するものだ。
 同社はこのシリーズを拡充し、電動カーテンや家電コントローラなどの家庭内におけるIoT端末の製品化を検討している。まずはリンクジャパンの製品と「年内にも連携」(企画部・横田英彦担当課長)し、センシングやベッドの動き、音声入力により、照明やカーテン、家電などを制御できるようにする予定だ。その後、OEM(相手先ブランドによる製造)で自社ブランドでの製品化も検討していく。
 横田担当課長は「来年には自社ブランドでの展開もやっていきたい」と意気込む。


Active Sleepの方向性を語る横田担当課長

 Active Sleepシリーズは、B2B用途での展開も進み始めた。航空機内装メーカーのジャムコ(東京都立川市)とコラボし、航空機シートにアナライザーを搭載した試作機を公開した。利用客の睡眠状況などをアナライザーでセンシングすることで、食事提供の適切なタイミングや機内サービスの向上などに生かしたい考えだ。


航空機シートなどB2B用途への展開も模索している

 試作機ではアナライザーのみ搭載しているが、マットレスなども採用し、より快適な空の旅を楽しめる「プレミアムシート」として航空機メーカーへの採用を提案していく計画だ。「1―2年後には製品化したい」(ジャムコ)としている。 パラマウントベッドは、ほかにもホテルや学習塾、予備校、福祉サービスなど様々な分野でActive Sleepの展開を模索している。