DAY 3 (10/17)

遠距離でも読み取れる次世代コードを提案

XPAND、都市景観に溶け込む存在目指す


中小企業の独創的な技術やサービスが集結する東京ビジネスフロンティアのブース

 CEATEC 2019は、中小企業の独創的な技術やアイデアを発信する舞台にもなっている。1社がXPAND(エクスパンド、東京都中央区)だ。同社は会場で、バーコードや2次元コード「QRコード」に次ぐ第3の情報伝達手段「XPANDコード」を提案。遠距離でも読み取れる同コードを通じ、災害や観光などの情報を地域住民や旅行客らに届けることを目指す。
 同社が開発したのは、情報を格納できる細長いデザインのXPANDコード。前身のデザイン会社で培った経験を土台に「景観を壊さずにまちになじむバーコード」を追求して開発。遠距離でも読み取れるようにスマートフォンの機能に合わせた形状や規格に調整するといった工夫を施し、2017年から駅構内コンコースなどの公共交通機関を中心に提案活動を進めてきた。
 4月には、同コードを遠方から読み取る実証実験を「埼玉スタジアム2002」(さいたま市緑区)で実施。スタジアムの大型表示装置などに映し出した同コードを、最長215メートル離れた客席からスマホで読み取り、帰路の交通案内や地震発生時の避難ルートといった情報を入手することに成功。同コードにスマートフォンを組み合わせ、観客を客席に案内する実験も行った。
 この実績を弾みに、自然災害などの非常時に被災者を的確に避難させたり、観光客を名所に誘導したりする分野を開拓していく。
 普及に弾みをつけるため今年中にも、法人と個人が専用サイトから同コードの作成を依頼できる新サービスを始める。希望の用途に適した同コードをサーバーで自動作成し、作成したデータをインターネット経由でダウンロードできるようにする仕組みだ。


遠距離でも読み取れる次世代コードを提案するXPANDの南木徹社長

 会場で南木徹社長は「政府主催の海外展示会を通じてパートナーの発掘も進め、XPANDコードを世界各国の都市景観に溶け込む存在にしたい」と述べた。