YKK AP　窓やドアの閉め忘れをIoTで防止

来年には電動シャッターとの連携も

窓や玄関ドアの閉め忘れ防止システム「ミモット」

　YKK AP（東京都千代田区）が窓や玄関ドアの閉め忘れをスマートフォンに通知するIoT機器「ミモット」で、電動シャッターとの連携や玄関ドアの開閉への対応も進める。IoT機器を提供するグラモ（東京都豊島区）の機器と連携し、来年秋頃をめどに対応していきたい考えだ。
　ミモットは今年4月に販売を開始。窓や玄関にセンサーを設置し、スマホのGPS機能を使って自宅から一定距離離れると施錠されていない玄関ドアや窓の通知をしてくれる。スマートキーで玄関ドアを解錠した際には、スマートキーの利用者の名前を登録しておくことで帰宅者がだれかわかるようにもできる。
　システムの利用には受信機税別4万8000円と窓や玄関ドアのセンサー（2万2000円から2万8000円）が必要。それに月額500円のサービス利用料がかかる。
　来年秋頃をめどに対応を図るグラモのIoT機器を使って電動シャッターに加え、スマートスピーカとも連携。音声操作によるシャッターの開閉を実現する。別途グラモのIoT機器を導入する必要がある上、アプリもミモットとは別での提供になる予定だ。
　玄関ドアをスマホから遠隔で開閉できるようにもする考えだが、窓を遠隔開閉するには「鍵をかける部品にモーターなどを取り付ける必要があり、現実的とは言い難い」（住宅商品企画部窓商品企画グループ樹脂窓商品企画室・平井伸幸主任）という。ミモットを拡張したシステムとして提案していきたい考えだ。