学生・スペースキャンプ 紙面 18-19面
宇宙産業を間近に、起業にも関心
AI・RFIDで課題解決へ
葎迫千翔さん(香川高等専門学校高松キャンパス 電気情報工学科5年)
幼少期に親から「星がきれいだね」と言われたことをきっかけに星空を見るようになり、宇宙の「わからないことが多い」点にワクワクしていました。小学生の頃は日本宇宙少年団の活動にも参加していましたし、「はやぶさ」のミッション成功を知り人工衛星に関わる仕事に関心を持つようになりました。進路を決める際に宇宙関連企業に工学系出身者が多いと知り、「工学を学ぶなら高専」と考え香川高専に進学しました。

入学後は野球部に入り3年夏までは野球に没頭する日々で、最後はエースでピッチャーを務めることもできましたが、勉強との両立に苦労することもありました。
勉強に本格的に取り組み始めたのは4年次からです。進学に向けて勉強をしようと思っていたのですが、親から「野球以外で何かやりなさい」と促され、高専スペースキャンプに参加しました。宇宙関連に進みたいという漠然とした思いはありましたが、高専スペースキャンプの参加は、進路をより具体的に考える転機にもなりました。
講座では宇宙関連企業の関係者と直接話せるだけでなく実際に工場見学もでき、宇宙産業を間近に感じることができました。通常の授業では得られない経験です。自分でミッションを決めて動くこともよい経験になり、進路に対する考え方も広がりました。宇宙関連スタートアップの起業家の話を聞き、自分で事業を起こす道にも関心を持つようになりました。
講座をきっかけに宇宙を目的として捉えるだけでなく技術で社会課題を解決する考え方にも関心が広がり、ディープラーニングコンテスト(DCON)や全国高専宇宙コンテストへも挑戦しました。DCONでは先輩のもとで活動し、難しいことに挑戦する面白さを知りました。DCONの活動でAI(人工知能)を使って課題解決する取り組みに触れ、RFID(無線ICタグ)に関心を持つようになりました。
現在は宇宙に関わっていきたい気持ちがある半面で、AIやRFIDなどの技術を使い課題解決に結び付けることに興味を持っています。高専には通常の高校にない講座やコンテスト、活動の機会が多くあります。こうした機会を見かけたら「迷ったらやる」くらいの気持ちで挑戦した方がよいと感じています。