長期運用システムをサポート ロチェスターエレクトロニクス
ロチェスターエレクトロニクスは、基幹半導体製品群向けのライフサイクル・アシュアランス・プログラム「Through Life Support 360™(TLS360™)」を展開している。主要な半導体メーカーが製造中止した製品(EOL)を「Active」ステータスで維持し、長期ライフサイクルシステムをサポートできるよう設計。EOLのマイルストーンに到達した後でも、TLS360™により、指定された製品をActiveステータスのまま適切な管理体制の下で供給・管理し続けられる。顧客は、設計変更の強制や場当たり的な調達対応を避けながら、既存設計での生産をより長期間継続でき、規律性と透明性を備えたライフサイクル管理の枠組みの中で運用し続けられる。
●多様な製品群に適用
TLS360™の対象として指定された製品は、オリジナル半導体メーカーに認定された正規品であり、半導体などの業界標準を策定するJEDECのライフサイクル定義と変更通知運用に準拠して管理。文書化された変更管理プロセスや明確に定義されたライフサイクル期間も含まれている。
TLS360™は、米テキサス・インスツルメンツや米アナログ・デバイセズ、蘭NXPセミコンダクターズ、独インフィニオン・テクノロジーズなどの主要メーカーから選定された設計の基盤となる製品群に適用されている。今後、認定プログラムの拡大に伴い、対象範囲は順次拡充されていく。
対象となる各製品型番には、「Micro」「Mid」「Max」と定義されたライフサイクル期間が割り当てられている。これは、ロチェスターがメーカー本来のロードマップを超え、Activeステータスとライフサイクル管理を維持する予定の期間を明確に示す計画指標となっている。
TLS360™でのライフサイクル期間の判断は、認定された仕入先データや過去のライフサイクル傾向、在庫回転率、製造状況、変更通知情報を分析する人工知能(AI)エージェントシステムによりサポート。AIによる分析は、同社の正式な管理過程を補完するもので、ライフサイクルの分類や計画策定を支援するための客観的で再現性のある判断材料を提供するが、最終的な判断は人の確認と管理を通じて行われる。
他のサポートプログラムにはないTLS360™の強みは次の6点。①標準的なメーカーライフサイクルの終了時点を超えてActiveステータスを継続②オリジナル半導体メーカーに認定された枠組み内での継続的な製品供給を実現③JEDECで定義されたライフサイクル用語に準拠したライフサイクル期間と製品変更通知(PCN)対応と製品廃止通知(PDN)運用④関連する派生品やリビジョン間での一貫したライフサイクル管理⑤指定された製品によるオリジナル半導体メーカー認定の再生産で継続性を確保⑥代替品や設計変更せずに製品型番の整合性を維持――となる。
●プログラムガイダンス
TLS360™でのライフサイクル期間・供給見通しは、外部要因により影響を受ける場合があるものの、認定された仕入先データや過去の知見、在庫状況、再生産能力に基づく同社の最善の評価を反映したものとなる。
顧客は、TLS360™のガイダンスを社内計画に組み込むことで、JEDECで定義された正式なPCNとPDNをライフサイクル対応の最終的な判断根拠として参照できる。
●長期供給を見据えた設計
半導体製品の長期にわたるライフサイクルシステムは、安定性に支えられている。TLS360™は、本来であれば製造中止となる重要な製品をActiveステータスで維持しつつ、JEDEC規格に準拠して構造化された業界標準のライフサイクル管理を適用。これにより、延長された設計ライフサイクルでも、高度なコントロールや明確な可視化、確かな予測可能性を実現する。
●TLS360™対象製品ファミリーリスト
TLS360™の対象となる製品ファミリーは以下の通り。
「レガシー8ビット」「16ビット・マイクロコントローラー」(インフィニオン)
「HOTLink」「HOTLink II」製品(インフィニオン)
「Neuronプロセッサー」(インフィニオン)
「SHDSLトランシーバー」(MaxLinear)
「QorIQ Pシリーズ・プロセッサ」(NXP)
「RF・マイクロ波設計」(アナログ・デバイセズ)
「MPC860・MPC855 PowerQUICCプロセッサ」(NXP)
「MPC56x」製品ファミリー(NXP)
「5V NORフラッシュ」(Spansion)
「TMS320 DSP」(テキサス・インスツルメンツ)