2020.11.02 三菱電機照明 本社ショールーム改装青空照明「みそら」実演コーナー設置

実際の青空と比較できる「misola」の展示コーナー

高天井用「GTシリーズ」の展示も充実高天井用「GTシリーズ」の展示も充実

次世代オフィスを想定したコーナー。照明制御で高効率で快適なオフィス環境を提案している次世代オフィスを想定したコーナー。照明制御で高効率で快適なオフィス環境を提案している

〝三菱らしい〟提案に注力

 三菱電機照明が、本社ショールーム(神奈川県鎌倉市)を3月に改装し、青空照明「misola(みそら)」の実演コーナーを設置した。高天井用LED照明「GTシリーズ」や照明制御システムを導入した次世代オフィスなど、需要の高まりが期待できる提案コーナーも新設している。

 「問い合わせは100件以上、500台分ほどの商談が進んでいる」。10月21日に発売したみそらの引き合いについて、市販第一営業部の高野俊仁次長は手応えを語る。

 改装のメーンは、みそらの実演コーナー設置。みそらは青空を模したパネルと太陽光の差し込み感を表現するフレームを組み合わせたLED照明。朝から夜にかけて移ろう空の様子を屋内で再現できる、他社にない照明になる。

 施工性はほかの照明と変わらず、特別な作業は伴わない。オフィスやホテル、保育施設など様々な用途から引き合いがあり、「施主自身が『みそらを見たい』とショールームを訪れるようになった」(高野次長)という。

 「AOZOLABO(アオゾラボ)」と名付けられた一角には、会議室にみそらを設置したエリアと、プロジェクタの映像に合わせて、みそらのあかりの変化を体感できるエリアを構築。会議室を模したエリアでは、壁をスライドし、〝本物の青空〟と、みそらのあかりを比較できるひと工夫も。3方向のフレーム面が発光する天井設置タイプではなく、2方向から光る、側面設置できる窓タイプの試作品も展示し、次の提案に向けてみそらの可能性も示している。

 ほかにも改装では、同社の主力照明の一つであるGTシリーズの提案コーナーを整備。1.5キログラムにまで軽量化した新モデルのあかりと重さ、施工性を体感できるようにしている。施工性では、200-250ミリメートルのH形鋼に市販の金具で取り付けられるようにし、従来は必要だった専用金具を不要にした。

 GTシリーズは、デジタルインターフェイスを搭載しているため、人感センサーや無線調光、照明制御の通信規格「DALI」に対応する各ユニットを後付けすることも可能だ。GTシリーズのコーナーでは、オプションとして後付けユニットも提案している。

 次世代オフィスを想定したコーナーには、照明制御システム「ミルコネット」を導入。天井に埋め込んだ画像センサーとグリッド照明を連携し、快適なあかり環境を提案している。画像センサーは、人感センサーよりも高い精度で人を検知できるため、人の動きや在・不在に合わせてエリア内の照明のオン/オフをより細かく制御でき、高効率なあかりの運用が可能だ。

 今回の改装では、グループの力を生かしたソリューション提案にも取り組んでいる。ショールームの入り口には、光のアニメーションで誘導する「てらすガイド」を設置した。

 GTシリーズのコーナーには、工場などで活躍するエア搬送ファンも展示し、照明にとどまらない〝三菱らしい〟提案にも力を入れている。