2021.06.03 【ケーブル技術ショー特集】関電工ローカル5Gトータルソリューション訴求

 関電工は、「ひとりひとりが、つながり、ささえあうことで、明るい未来を、社会をつくることに貢献したい」という同社の企業メッセージの下、ケーブルテレビ(CATV)施設構築から保守メンテナンス・運用サポートを提供している。

 同社はCATV事業者向けに、ローカル5Gトータルソリューションの提供に力を入れてきた。今年の展示会では、新たにローカル5Gトータルソリューションを訴求する。

 ローカル5Gへの取り組みでは、国内のキャリアに第5世代高速通信規格5G基地局を提供している経験を生かし、企画コンサルから設計・免許申請、資機材調達、構築、保守までを提供。

 総合設備業として、最適な設備、サービスの利活用の共創を目指す。

 今年8月に「Sub6帯」の免許を申請する予定。12月には同社の辰巳事務所(東京都江東区)に「5Gラボ」を開設する予定だ。5Gラボではローカル5Gの体験ができるとともに、システム全体の性能確認、活用方法の検証などを実施することが可能になる予定。CATV事業者とのB2Bビジネス共創の場となる。

 また、CATVの伝送路として、同軸と光両方式併用のHFCから光回線方式のFTTHへのマイグレーションを紹介。会場では、同社開発品の光化後も既存HFC引き込み設備を利用できる「柱上ONUクロージャー」をはじめ、同社が取り扱っているメーカー各社の実機を展示。次世代ウルトラブロードバンドアクセス技術の世界大手カーサ・システムズ社の「Remote PHY Shelf」はサブセンターCMTS集約が可能で省スペース、低電力でCMTS運用コストを低減できる。

 さらに、オープンソースソフトウエアを基に開発したプロビジョニング・監視システム「TIMS Net Pro」も訴求。汎用サーバーによる構築が可能な経済性と基幹部の冗長化による信頼性を両立することが特長で他メーカーのCMTSと連携可能。豊富なオプションツール・アラート機能に加え、さらにユーザーのニーズに柔軟にカスタマイズできる。