2021.06.09 AIが外壁タイルの浮きを自動判定竹中工務店が実用化、ドローン撮影の赤外線画像を基に
ドローンを使った高層マンションの外壁調査=福岡市で
竹中工務店は、高層建物の外壁調査システムとして、ドローンで撮影した赤外線画像から人工知能(AI)が外壁タイルの浮きを自動判定するシステム「スマートタイルセーバー」を開発。このほど福岡市早良区百道浜の高層マンションの外壁調査で初めて運用した。
外壁タイルの浮き具合を赤外線画像の温度差からAIがPC上で自動判定する。画像から得られるタイル目地とタイル面の温度差によりタイル割を決定し、画像をつなぎ合わせて建物全体のタイル割り図面も作成できる。
判定結果はCADデータで出力でき、赤外線画像と重ねることで、ピンポイントで修復が必要なタイルが判別できる。人による高所での打診作業や、仮設の足場設置にかかるコストの軽減につながると期待される。
初の運用は竹中工務店が設計施工した地上25階建て(高さ約88メートル、築27年)の高層マンションで行われた。