2023.01.27 【空質商品特集】三菱電機 循環ファン

「ヘルスエアー機能」搭載循環ファン30畳用

壁掛け30畳タイプなど用意 省エネ、静音性訴求

 三菱電機は、プラズマ放電で空気をきれいにする「ヘルスエアー機能」を搭載する循環ファンの提案に力を入れていく。

 循環ファンは、住宅向け天井設置タイプの10畳用、店舗や施設などの広い空間向け壁掛けタイプの30畳用をラインアップ。10畳用は、天井から24時間空気を清浄することが可能で、弱運転で21デシベルの静音性も実現している。

 電気代の高騰に関心が集まる中、高い省エネ性能もポイントで、1kW時当たり31円で1カ月(30日)間・24時間運転した際の電気料金は、約156円という。

 天井だけでなく、壁にも設置可能だ。天井裏や壁厚は121ミリメートル以上あれば設置できる。換気扇などと異なりダクト工事が不要であるため、設置もしやすい。住宅に限らず、飲食店や調剤薬局、アパートなどへの導入が進んでいる。無線リモコンタイプと壁スイッチタイプを用意している。

 壁掛け型の30畳用は、床スペースを有効活用できる上、据え置き型ではないために接触して転倒するなどの心配が不要になる。「ニオイセンサー」を標準搭載したことで室内の臭気を検知できるようになった。それにより、臭気の濃さの変化に応じて風量を自動で切り替える「自動運転モード」を実現している。手間なく効率的に快適な室内環境を整えてくれる。

 ヘルスエアー機能ユニットは、6カ月に1回程度の水洗いで性能を維持することができる。取り外したヘルスエアー機能ユニットは、水かぬるま湯で洗い流すだけで良いほか、脱臭フィルターも汚れを水で洗い流した後、約30分水に漬けると性能が再生する。

 羽根には「ハイブリッドナノコーティング・プラス」を採用して、ほこりの付着による性能悪化を抑制している。30畳用は、1kW時当たり31円で、1カ月(30日)間・24時間自動運転した場合で、約134円の低ランニングコストを実現している。

 天井設置タイプと異なり、広い空間をターゲットにしている30畳用は、飲食店や医療・福祉施設、ホテル・旅館、フィットネスジムなど、さまざまな用途への展開を目指している。

 30畳用購入者を対象に、二酸化炭素(CO₂)やPM2.5の濃度など空気の質がリアルタイムで分かる「空気質センサー組み込み特製盾」が抽選で50人に当たるキャンペーンを31日まで実施するなど、コロナ禍で常態化した空気清浄ニーズを捉えたい考えだ。