2023.04.20 RFIDで物流DX支援 帝人がソリューション展開 供給網のESG支援も

ソリューションのデモ

 帝人は20日、RFIDを使ったスマートセンシング事業を強化する方針を発表した。ソリューション「レコ」シリーズについて、新規用途開拓を今年度から展開。2030年度にスマートセンシング単体で、現状の約10倍の売上高50億円をめざす。さらに、シナジーとしてグループ内外との共創や、事業拡大寄与もめざす。

 帝人独自の電波制御技術やノウハウを生かしたRFIDソリューションで、対象物の出入りやロケーションの管理を、正確・効率的に支援。「レコ」シリーズとして、管理システム「レコピック」、通過検知機能などの「レコファインダー」を展開している。

 病院内の医療機器や物品管理、図書館、工場、小売りなどで普及している。

 こうしたスマートセンシングをさらに推進する。例えば、衣料品のリサイクルなど素材分別や、タイヤのトレーサビリティー、医療用ガウンのリサイクル、避難所での防災品管理など用途開発を想定している。データ関連ビジネスも検討する。

 「サプライチェーンの人権保護などにも関心が高まっている。新体制で、安全・安心、環境などに貢献したい」(同社)としている。

(21日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)