2023.08.22 ホンダの電動三輪スクーターがスタイリッシュに大変身 広島のオーエイプロトがフルカスタマイズ品を限定生産
大坪会長(中央)らと「oa0(オーエーゼロ)」
自動車部品の試作製作を手がけるオーエイプロト(広島県東広島市)はこのほど、ホンダの三輪スクーターをフルカスタマイズした「oa0(オーエーゼロ)」の試作品を完成させた。
アルミ製のボディーから樹脂製のキャノピーの製作、革製のシートの縫製・貼り付けまで、全て自社で完結。新素材の加工に挑戦し、自社製品を生み出すことで認知度向上を狙う。
同社にとって初となる素材の加工を含めたオーエーゼロの製作は、新たな取引先拡大と、自社製品の展開によりBtoCの高品質な少数生産を目的とした取り組みの第1弾だ。
ベース車は、ホンダの電動三輪スクーター「GYRO CANOPY」。チェーン飲食店などで活躍するイメージが強い商用車を、スタイリッシュに大変身させた。
プロダクトデザイナーの鈴木スバル氏がデザインし、アルミ製のボディー、ポリカーボネート製の大型ルーフ、灯具など、全てオーエイプロトが製作。シートの革張りまで自社で行うこだわりようだ。
大坪義彦会長は「特にポリカーボネートの成型には苦労した。何も知らない中、試行錯誤を重ねて成型手法を確立させた。オーエーゼロの発売は、当社の名が世に出る機会に。社員のモチベーションと技術力の向上につながれば」と語った。
100台限定で生産する。価格は税別150万円。10月9日から同社Webサイトで販売する。
(28日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)