2024.01.10 【電子部品総合特集】全国電子部品流通連合会 各地区協議会の24年取り組み 全国電子部品流通連合会(JEP)東京都電機卸商業協同組合(TEP)屋宮 芳高 JEP会長TEP理事長

屋宮 理事長

会員全てで在庫情報を共有化へ

 コロナが終息し、われわれ業界もリアルでの会合が増加し、いろいろなところで動きが出てきている。

 われわれの業界も、部材の入手はかなりスムーズになってきた。コロナ禍での先行手配で積み上がった在庫が影響し、モノの動き自体はまだ活発ではないが、AI(人工知能)や半導体などが話題となっており、在庫の適正化が進めば、2024年以降、確実に動き出すと思う。

 TEPでは、組合内での在庫情報の共有化を図り、顧客にコンスタントに部品を供給していくための体制づくりを進めている。これはTEPだけでなく、JEP傘下の中部や近畿などの単組にも広げていき、最終的には、JEP会員各社の全ての在庫情報が共有化できる仕組みを作り上げていきたい。現在は、メールや電話で行っている在庫確認作業を、ネット上でプラットフォーム化するためのネットショップを立ち上げようとしている。これにより、会員メリットを付与することで、新規会員の獲得にもつなげていきたい。

 コロナが終息してリアルで動けるようになったので、各単組同士の結び付きも強くしていき、連携したイベントなども検討したい。また、TEPが中心となり、東北地区の単組の再構築に向け、北海道も含めて現地の商社にコンタクトしていきたいと考えている。

 当組合では、今後も人材育成のための研修に力を注ぐ。会員相互のコミュニケーションを目的とした、野球やボーリングなどのイベントも継続して実施する。多くの人が入会を希望し、多くの人々が集まる魅力的な組合にしていきたい。