2025.03.03 【観自在】ワット・ビット連携 江﨑浩(えさき ひろし・東京大学大学院 情報理工学系研究科教授)

 生成AI(人工知能)の爆発的ブームは、2020年のOpenAIが開発した大規模言語モデルGPT-3がもたらしました。大量のGPU(計算処理を行う半導体チップ)を投入し、大量の電気を消費して、画期的な対話型のサービスが実現されました。

 一方、地球温暖化を阻止するための脱炭素電源の導入と利用の重要性は、ますます加速しており、大量のエネルギー(電気エネルギーだけではなく、データセンターに必要な資材の生産に必要なエネルギー)を消費す...  (つづく)