2025.03.08 ドリーミー 段差も狭い空間も楽々 中国メーカーが”脚が伸びる”ロボ掃除機を日本に投入

最大6センチメートルの二重段差を自動で乗り越えている。

X50 Ultra(ウルトラ)X50 Ultra(ウルトラ)

従来ロボットからの進化を語る濱田氏従来ロボットからの進化を語る濱田氏

 ドリーミーテクノロジージャパンは7日、最大6センチメートルの段差を自動で乗り越えて移動できるロボット掃除機「X50 Ultra(ウルトラ)」を発売した。各電子商取引(EC)サイトで同日から予約販売を始めたほか、店頭での販売も目指している。成長が見込まれるロボット掃除機市場に新風を吹き込みそうだ。

 今回の新製品は旗艦モデルで、市場想定価格が税込み22万9800円。米ラスベガスで1月に開かれた世界最大級の技術見本市「CES 2025」で発表され、注目を集めていた。

 具体的には、幅35センチメートルの円盤状ロボ掃除機で、本体に伸縮式の脚を備えた「ProLeapシステム」を取り入れた。本体から脚を出して二重の段差を乗り越えられるため、ドアの敷居など小さな障害があっても楽に移動できる。高い段差から降りる際の衝撃に耐えるようにしたことも売りだ。

 さらに内蔵のレーザーセンサーで周囲360度をスキャンし、暗い室内や通りにくい場所を素早く正確に認識。

 ソファやベッドの下など、狭い空間にも入り込める。独自のAI(人工知能)カメラなどを駆使し、最低89.5ミリメートルという低い場所でも掃除できるという。

 床のごみを除去する仕組みも追求。樹脂製と毛材のラバーブラシを組み合わせ空気ダクトも取り入れることで、髪の毛の絡まりを防ぎながらホコリなどを効率的にキャッチできるようにした。

 ドリーミーテクノロジージャパンは、中国ロボ掃除機メーカー、ドリーミーテクノロジーの日本支社。同社でセールスディレクターを務める濱田明克氏は「人間の身体に近づいている」と、従来モデルからの進化を強調した。