2025.05.14 日本CMK、3月期連結は増収

 日本シイエムケイの2025年3月期連結決算は増収だった。注力する自動車などの走行安全系向け製品が順調に推移。為替の影響や生産性向上も寄与した。

 地域別の売上高をみると、日本は前期比2.5%増で、国内の自動車販売台数は減少しているが国内販売に含む外貨建て売り上げによる為替の影響があった。中国は同1.4%増で、日系以外の自動車メーカーへの販売が増加し為替も影響した。東南アジアは同28.2%増で、外資向け基板の販売増加や高付加価のビルドアップ基板の構成比上昇、為替の影響もあった。欧米は同3.9%減。欧州の自動車販売台数が減少しエアコン需要一巡による受注減が影響した。

 今期連結業績予想は売上高が前期から横ばい。営業利益は5.1%増。米関税政策により先行き不透明な車載市場でも確実な売り上げの取り込みを図り、新事業領域への拡販も進める。