2025.06.25 【東海・北陸特集】扇港電機グランドフェア開催、夏商戦に向けの電設総合資材展 三重県桑名市で

青空照明のmisola(三菱電機)

パッケージエアコン(パナソニック)パッケージエアコン(パナソニック)

カメラ付きLED照明(東芝)カメラ付きLED照明(東芝)

ルーム・業務用エアコン(日立)ルーム・業務用エアコン(日立)

ネットワークカメラ(マスプロ電工)ネットワークカメラ(マスプロ電工)

 三重県桑名市のナガシマリゾートのガーデンホテルオリーブ駐車場で電設総合資材展「扇港電機グランドフェア2025」が開催された。電気工事店や電器店、工務店の関係者らが招待され、夏商戦に備えた。

 2050年カーボンニュートラルの実現に向け、フロン類などの温室効果ガスへの規制や削減への取り組みへの関心が高まっている。日本でもフロン排出抑制法が改正され、低GWP冷媒への対応が必要となる指定製品制度が段階的に設定された。25年4月には、ビル用マルチエアコンも対象となり、低GWP冷媒に対応する必要があり、従来の冷媒よりGWPが低いR32への転換が進む。

 一方、対応をどうしたらよいか分からないというユーザーも多いとされ、メーカー各社からはコンサル付きなど業務用パッケージエアコンの提案を強化していた。

 また、2027年問題を受け、LED照明の需要も高まり、各種商品がラインアップされている。さらに、カメラ、インターホンなど安全安心につながる商品も目を引いていた。

業務エアコン

 省施工、省メンテなどをキーワードに各種パッケージエアコンが並んだ。

 パナソニックのナノイーXを搭載したパッケージエアコンは、さまざまな既設配線・配管の再利用ができ、省施工が可能。アプリをダウンロードしてユーザー・機器・試運転データを登録すれば、メーカー保証は2年延長されトータル3年となるなど、高品質をPRしていた。

 ほかにも検知器を室内ユニットに内蔵してあるダイキンのビル用マルチエアコン、業界トップクラスの省エネ、凍結洗浄で熱交換機を自動掃除する機能が付いた日立の店舗・オフィス用パッケージエアコンも注目されていた。

照明

 家庭だけでなく、オフィス・店舗などでは照明を大量に使うケースもあり、2027年問題への対応が急がれている。

 パナソニックは、無線調光シリーズ「ウィズリモ」「ピピッと」「ウィリア」「リベコム」をデモ展示。昨年11月から販売している次世代LED照明システムのリベコムは、明るさと色が調整できると同時に省エネに貢献。省施工もアピールポイントとなっている。

 また、天井、壁、床に設置された電気設備を建築的な視点で考え、サイズ、色、フォルム、質感など仕上げを統一する「アーチデザイン」は洗練された空間を創造できるという。

 さらに、三菱電機の顔や手が青くならない青空照明「misola(みそら)」、東芝ライテックのカメラ付きLED照明など省エネプラスアルファの提案が行われていた。

詐欺など対応強化

 匿名・流動型犯罪グループによる詐欺やストーカーなどへの対応強化が求められており、カメラやモニター付きインターホンの需要が増大している。

 マスプロ電工のネットワークカメラや、アイホンのスマホ・宅配ボックス連動のモニター付きインターホンなど販売が伸びているという。