2025.06.26 【複合機ソリューション特集】富士フイルムビジネスイノベーション A3カラー機新型の販売好調 AI活用でDX実現

Apeos C3067

 富士フイルムビジネスイノベーションは、主力のA3カラー複合機のラインアップを刷新するなどデバイスの強化を進めると同時に業務変革を支援する「FUJIFILM IWpro」、ITインフラ環境を提供する「IT Expert Services」などとの連携強化で、中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進している。

 昨年10月にA3デジタルカラー複合機「Apeos(アペオス)」シリーズのラインアップを一新し、販売も堅調だ。

 デバイステクノロジー事業本部の高野賢一郎商品企画部部長は「DX化を実現するため、複合機とクラウド連携が本格化し、AI(人工知能)の活用も始まっている。複合機を入り口に、お客さまの業務改革、働き方改革をお手伝いしていく」と強調する。また、同社は、再生機で業界最多のラインアップを提供している。「環境意識の高まりを背景に、再生機活用のニーズに応えていく」と話す。

 ビジネスソリューション領域では、業務変革を支援するクラウドサービスFUJIFILM IWproが好評だ。新たに社内の業務データを使って簡単にAIを作成・活用するクラウド型分析サービス「FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプション」の提供を開始した。ビジネスソリューション事業本部の工藤庸二マーケティング部ソリューション企画グループ部長は「IWproは紙の電子化だけでなく、DXによる業務変革を支援している。新サービスでは社内に蓄積された業務データを使って、自社の業務に最適化されたAIモデルを簡単に作成・活用できる。お客さまの業務改革を後押しする」と語る。

 ITインフラ環境を支援するIT Expert Servicesが好調だ。契約件数も右肩上がりで伸びている。ビジネスソリューション事業本部の白旗謙次朗マーケティング部サービス企画グループ部長は「サイバー脅威などを背景に、セキュリティー対策やガバナンス強化のニーズが高まっている。中小企業はIT人材も不足している。お客さまが本来の業務に注力できるよう、IT資産の可視化や運用・管理から環境改善支援までワンストップで提供していく」と強調する。MPSサービス「MPS Guardia(ガルディア)」とともに事業環境の最適化を後押しする。

 富士フイルムビジネスイノベーションジャパンでは、5月から東京、大阪など全国7都市で順次フェアを開催している。寺谷崇販売推進部販売促進室室長は「予想以上の来場者で盛況だ。AIとセキュリティーをテーマとしているが、AIへの関心は非常に高い。IWproのAIモデルなどで、お客さまのAI活用を支援していく」と話す。