2026.03.18 西菱電機、京都・木津川市「吐師受水場」の監視制御更新 中央処理装置「GOKU AQUA」導入で効率化と高度化

吐師受水場の中央監視室

 西菱電機は17日、京都府木津川市上下水道部から受注した「吐師(はぜ)受水場中央監視装置ソフト更新工事」を完了し、自社開発の上下水道水処理施設向け「中央処理装置」を納入したと発表した。中枢機能を担う監視制御システムを刷新し、同社の中央処理装置を核とする監視制御システム「GOKU AQUA」を導入した。

 吐師受水場は、京都府営水道の木津浄水場で浄水処理された水を受け取り、地域の需要に応じて水量を調整しながら配水施設へ送り出す重要拠点である。木津川市全域の上水道施設(加圧・配水施設など)の運転状況を監視し、制御まで一元管理する中枢施設としての役割も担う。

 今回のシステム更新では、基幹サーバー機器や監視・制御用ソフトウエアを刷新したほか、ウイルス対策やSSL(通信の暗号化)への対応も実施した。老朽化設備を更新したことでデータ処理速度が向上し、情報把握の迅速化を実現するとともに、セキュリティー機能も強化した。

 さらに、顧客の要望を踏まえ、監視設備の操作画面や運用手順は従来仕様を踏襲する形でカスタマイズした。職員が新たな操作を習得する負担を抑え、更新直後から安定運用を維持できる体制とした。一方で、施設ごとに異なっていた管理・報告フォーマットを統一し、運用効率と利便性の両立を図った。

 加えて、現在は個別管理となっている山城地区などの施設についても、将来的に一括管理へ移行可能な構成とした。管理範囲の拡大やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に対応する基盤を整備した。