2026.03.23 米エヌビディア、ロボット各社と提携、実装に向けて本格化
エヌビディアはロボット各社と提携、フィジカルロボットの実装本格化へ(写真はイメージ)
米NVIDIA(エヌビディア)は、19日まで米サンノゼ(カリフォルニア州)で開催された自社のイベント「GTC2026」で、世界の主要ロボットメーカーと提携すると発表した。産業界におけるフィジカルロボット(物理ロボット)への実装に向けた取り組みを本格化させる。
フィジカルロボットは、決められた動作しかできない従来型のロボットとは異なり、環境に合わせて柔軟に動作できることが特徴だ。作業範囲は、工場や物流から医療までと幅広い。今回同社は、FANUCやABBロボティクス、安川電機、KUKA、Medtronic(メドトロニック)などの産業・手術用ロボット各社と提携することにした。
特に、日本のファナックと安川電機、スイスのABBロボティクス、独KUKAは産業用ロボットの世界大手で、4社の合計で200万台の出荷実績を持つ。これら4社やスウェーデンのヘクサゴン・ロボテクスなど日欧の産業用ロボット各社へは、3D(3次元)データのリアルタイム共同編集ソフト「Omniverse(オムニバース)」やロボット開発用フルスタック・プラットフォームの「Isaac(アイザック)」を提供する。
Skid AIやField AI、World Labsといった米国のロボット開発企業3社には、予測なしで行動できる世界基盤モデル「Cosmos(コスモス)」やロボット知能基盤「Isaac GR00T」を活用し、タスクを横断して学習できる「汎用ロボット脳」の構築を手助けする。
また、CMRサージカルやメドトロニック、ジョンソン・エンド・ジョンソン・メドテックの米国手術用ロボット3社には、AI(人工知能)コンピューター「Jetson Thor(ジェトソン・ソア)」を供給して歩行や物体操作、状況判断などの能力を強化する。
エヌビディアは、CosmosやIsaacなど「ロボット産業のOS(基本ソフト)」ともいえる統合プラットフォームの投入で、フィジカルロボット時代の主導権を掌握する考えだ。








