2026.05.12 KDDI、26年3月期は増収増益 モバイル収入大きく成長DX、金融も堅調に推移
KDDIが12日発表した2026年3月期(25年4月~26年3月)連結決算は、売上高が前期比4.1%増の6兆719億円、営業利益が同1.1%増の1兆991億円、純利益(親会社の所有者に帰属する当期利益)が同7.9%増の7071億円となった。通信を基盤としたモバイル収入に加え、金融事業収入、IoT関連サービス、データセンターなどグロース領域の成長が売り上げを押し上げた。
架空循環取引に伴う外部流出額と契約コスト減損の影響を除く事業成長による実力値では、営業利益が同6.0%増の1兆1643億円、純利益が同13.6%増の7567億円だった。
主力のパーソナルセグメントは、売上高が同2.2%増の4兆8127億円、営業利益が同2.1%減の8283億円。売上高はモバイル収入と金融事業収入が増えた。営業利益は過去に資産計上した短期解約者の契約コストの減損が響いた。
松田浩路社長CEOは、モバイル事業について、LTVを重視した価値創出への構造変革が奏功したと説明した。パーソナルセグメントベースのモバイル収入は326億円増の2兆54億円となり、アクセスチャージの影響を除くと約500億円の増収だった。モバイルARPUは100円増の4440円、スマートフォン稼働数は36万契約増の3323万契約と、ARPUと稼働数の双方が伸びた。
米スペースXの衛星通信サービスを活用したau Starlink Directは接続数が400万人を突破した。au 5G Fast Laneの累計利用者は約250万人となり、通信品質や新サービスを軸に価値訴求を進めた。
DXを含むビジネスセグメントは、売上高が同8.7%増の1兆5279億円、営業利益が同12.2%増の2639億円。IoT関連サービスやデータセンターなどのグロース領域が伸びた。金融事業は、auフィナンシャルホールディングスの営業利益が432億円となり、前期の406億円から増えた。
2027年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.6%増の6兆4100億円、調整後営業利益が同5.0%増の1兆2100億円、調整後純利益が同2.7%増の7310億円を見込む。



