2026.05.21 フジクラの26年3月期、データセンター向けなどけん引し大幅増収増益 売上高・全利益項目で過去最高更新

 フジクラの2026年3月期連結決算は、データセンター(DC)向け需要増大などを背景に大幅な増収増益となり、売上高と全ての利益項目で過去最高を更新した。情報通信、自動車、エネルギーの各セグメントで過去最高利益を計上した。

 売上高が前期比20.7%増の1兆1823億5800万円、営業利益が同39.2%増の1887億700万円、経常利益が同45.4%増の1994億8100万円、当期純利益が同72.5%増の1571億6300万円。米国子会社で、原産国の判断について当局との間で生じた相違に基づく追加関税の発生に備え128億円を引当計上したため、営業利益、経常利益は前回公表値を下回ったが、営業利益は2期連続、経常利益は4期連続で過去最高となった。通期の営業利益率は前期比2.2ポイント増の16.0%に上昇した。

 事業別売上高は、情報通信事業は生成AI(人工知能)の普及・拡大を背景としたDC向け需要が伸長したことにより、前期比44.7%増の6530億円。エレクトロニクス事業は、川下でのサプライチェーン問題の発現、競争の激化、タイバーツ高によるコストなどが響き、同7.3%減の1723億円。自動車事業は、一過性のインフレ影響などの売価反映が進んだことで、同1.3%増の1794億円。エネルギー事業は、高採算製品の出荷増や売価改善などにより、同8.1%増の1570億円。

 27年3月期連結業績予想は、売上高が前期比5.1%増の1兆2430億円、営業利益が同11.8%増の2110億円、経常利益が同9.3%増の2180億円、当期純利益が同0.7%減の1560億円。27年3月期もDC向けの強い需要継続を背景に、好調な業績推移を見込む。