2020.10.13 京セラが協働ロボット市場に参入へシステムソフトウエア開発

 京セラは13日、柵なしで人と協働して作業する協働ロボットシステムのシステムソフトウエアを開発し、21年から提供を始め、協働ロボット市場に参入すると発表した。

 20日からオンラインで開催される「CEATEC2020 ONLINE」の同社ブースに、開発した協働ロボットシステムの動画を参考出展する。

 協働ロボットのコントローラ内で自律的にリアルタイム処理するエッジシステムと、現場のデータを基に学習するクラウドシステムから構成された独自のAI(人工知能)技術を搭載した。ティーチングと呼ばれる作業手順などのプログラミング作業を大幅に削減し、使いやすくしていることが特徴だ。

 18年12月に京セラコミュニケーションシステムの完全子会社となったAIやロボットソリューションを提供するRist(東京都目黒区、藤田亮社長)などの協力を得て、経営推進本部ロボティクス事業開発部事業開発プロジェクトが中心となり開発を進めてきた。

 今後、協働ロボット・アームメーカー、3Dカメラメーカーなどと連携し、協働ロボットシステムのソフト開発を推進。25年にグローバルで約2600億円規模が見込まれる協働ロボット市場の需要に応える。