2019.12.16 岩崎電気、共同企業体としてLED道路灯のリース提供に乗り出す

同社ショールームに展示されたLED道路灯。今年度からJVによる自治体への提供を開始した

 岩崎電気が、LED道路灯で共同企業体(JV)によるリース提供に今年度から乗り出した。施工会社や測量会社などと組み、地方自治体での大型案件の獲得を狙ったもので、これまでに4件受注している。

 国内市場では道路灯のLED化が進み始めている。特にリース提供によるLED化が活発で、同社もこれまではリース会社にLED道路灯を提供してきた。

 ただ、それだと「単に照明器具をリース会社に販売するだけで終わってしまう」(伊藤義剛社長)。その後も継続して自治体との関係を築きにくかったという。

 そこで同社はLED道路灯の提供においてJVとして自治体に食い込む戦略へとシフト。LED道路灯を提供するとともに、その後は取り付けた照明の保守などにもJVとして関わることにもなる。そうしたきっかけを生かし、「自治体との関係を築き、別の提案にもつなげていく」(伊藤社長)構えだ。

 JVで獲得した案件にはLED道路灯2万灯という大型案件もあった。他企業とパートナーを組んで臨むことにもなるため、「ノウハウを学びやすい」(伊藤社長)ともする。同社が注力するLED照明のIoT連携についても、屋外照明が主力の同社にとって自治体に利点を説明したり、提案したりするきっかけを得られるのは大きな財産になる。

 同社は今後、LED道路灯でJVを軸にした展開をさらに加速。実績を積む中で発展的な提案にもつなげたい考えだ。