2023.01.16 サステナブル、日本車の「不在」… CES2023を専門家が見る

コンセプトも打ち出された今回の会場(©CTA)

 活気を取り戻した米ラスベガスの「CES2023」。視察にも訪れたCEATECの鹿野清エグゼクティブプロデューサーは「本格的な態勢では3年ぶりの全面開催となっただけに、その間に進んだテックが一堂に会した印象だ」と総括的に評価する。印象や展望を現地で聞いた。

 鹿野氏が、主催のCTAのゲイリー・シャピロCEOとも懇談した際も、手応えが語られたといい、「一部で心配されていた来場者や出展社の数などもかなり戻った。まさに、CTAのいう『CES is Back!(CESが帰ってきた!)』だった」と評価する。

 そのうえで、その変化も指摘する。「従来、ラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)でのセントラル(中央)ホールがメーンで家電などが展開されていたが、今回、会場に加わったウエスト(西)ホールは、自動車をはじめモビリティー関連が集結し、モーターショーではないかと思えるほど。今後、ここが新しい象徴的な場になるだろう」と展望した。

 「単純に、かつてに戻るという意味での『CES is Back!』ではなく、変わり続けていくだろう」と予測する。

  グローバルな動きも強調する。「昨年9月にあった欧州最大の家電見本市のIFA、10月にあったCEATEC、そしてCES。すべてに共通していたのは、『サステナブル』『サステナビリティー』をテーマの柱にしていたことだ」とする。

 このほか、モビリティー関連の日本の動きなどについても展望した。

 (17日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)