2023.01.19 【LED照明特集】ホタルクス 山村修史代表取締役社長
山村 社長
ブランド認知へ情報発信を強化
昨年は当社が1952年に蛍光ランプの量産を開始してから70周年だった。今年3月でNECブランドでの照明生産を終了し、全てホタルクスブランドで展開することになり、当社にとって新たなステージに入る。
社名の由来にもなっている残光機能「ホタルック」。このブルーグリーンの淡い光は、LEDになっても、LEDベース照明「防災用Nuシリーズ」やLEDシーリング「HotaluX AID(ホタルクス エイド)」といった防災用照明などに搭載してきた。今年度のLEDシーリング新製品では、全機種にホタルックを採用するなどこだわりを持っている。人々の生活に必要な光として、過去の大事なDNAが続いているという信念を持っている。
ホタルクスブランドの認知を広げるために、まずはツイッターやWebでの情報発信を強化している。70年にもわたって照明をやっているが、「老舗ベンチャー」といった気概で今年は臨んでいく。バレーボールの「NECレッドロケッツ」とオフィシャルパートナー契約を締結するなど、イメージ戦略にも力を入れていく。
既存事業に加え、新規事業にもドライブをかける一年にしたい。パーソナル空間用の光触媒除菌脱臭機「HotaluX AIR(ホタルクス エアー)」や、中小型タッチパネルなどの表面を除菌できる紫外線LED除菌器「HotaluX TOUCH(ホタルクス タッチ)」といったB2B向けの新商材に加え、「しゃべリモ」も昨年12月に発売した。
しゃべリモは、ネットワークにつながず音声操作できるスマートリモコンで、当社としてもコンシューマー向けの新しい挑戦になる。昨年4月には、LEDシーリングのアダプター代わりに取り付ける「HotaluX LINK(ホタルクス リンク)」でスマートリモコン市場には参入しており、あかりで培ってきた技術をベースに新たな価値を提供し、製品に磨きをかけたものとしてブランド認知にも生かしたい。
SDGs(持続可能な開発目標)実現の一環として、シーリングの梱包材を減らす取り組みも始めた。製品に適用するところまでは至っていないが、こうした新しい取り組みを進める年にしていく。