2023.01.25 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】ネプコンジャパン 日本アルミット〈紙上参加〉
「ブーストアップ アルミットスタンダード」はんだ新製品「DB1-RMA」(左)と「QB-1」
「ブーストアップ アルミットスタンダード」 はんだ新製品が好調
日本アルミットは、新コンセプトのはんだ新製品「ブーストアップ アルミットスタンダード」を主力に、特徴あるはんだ製品でグローバル事業を拡大している。
ブーストアップ アルミットスタンダードは「デュアルブースト」技術を採用したスルーホールはんだ付け用やに入り糸はんだ「DB1-RMA LFM-48」(フラックス名+合金名)と、フラックスの活性力を瞬時に活性ピークまで導き出す即効性を実現する新開発の「クイックブースト」技術採用のやに入りはんだ「QB-1 LFM-48M」(同)がある。
DB1-RMA LFM-48のデュアルブースト技術は「速効性」と「遅効性」の2種の活性成分を組み合わせ、2段階でぬれを促進させる新技術で、新活性剤の開発によりJIS-AA級の少ないハロゲン含有量で2段階の活性を生み出すことを可能にした。
ブースト1で速効性活性剤が働き、初期ぬれを促進。ブースト2でスルーホールのぬれ上がりを促進し、抗ブリッジ効果をもたらす。この技術により、熱容量の大きい基板やリフロー後の酸化した基板のスルーホールへのはんだ付け性が大幅に改善し、同時にはんだ付け時間の短縮にも成功した。
クイックブースト技術採用のQB-1 LFM-48Mは素早くはんだがぬれ広がるため、手作業・自動機を問わず作業時間の短縮が可能となる。
従来のはんだではぬれ始めが遅いために、こて先にフラックスが爆発を起こすはんだだまりの現象が見られたが、QB-1はクイックブースト技術によりはんだだまりができにくく、このようなフラックス飛散やはんだボールの発生が少ない。
新製品は、はんだ付け時間の短縮による生産性の向上が多く、その結果がコスト低減に結び付き、大手産業機器メーカーなどに売れ行きを伸ばしている。