2020.01.31 【電波時評】流行の罠 思考の陥没 選択と集中と多様性

 経営者が集まる賀詞交歓会でのこと。とある中小ベンチャーの社長に「今年は思い切って選択と集中を進めて、会社に多様性を取り入れていきたい」とあいさつされた。

 覚えたての語を連発する子どものようにも思えて、新年からたしなめるほどではないが、警鐘を鳴らす。

 選択と集中と言えば、経営資源配分の考え方を示す経営用語の古典として多くの経営者やサラリーマンに認知されている。

 また、多様性と言え...  (つづく)