2023.06.30 【カーエンターテインメント特集】パイオニア 車内Wi-Fi製品出そろう

Wi-Fi搭載とフローティングモデルを加えた楽ナビ

紺野 課長紺野 課長

オンライン化をさらに訴求

 パイオニアは、クルマでの移動をより楽しく快適にしていくカーエンターテインメントの提案を進めている。いち早く車内をWi-Fi化し、インターネットコンテンツを思う存分楽しめるようにしたほか、高音質で音楽を楽しめるようスピーカーやサブウーハーなどのラインアップも充実している。夏商戦に向けてはデモカーなどを使い、実際に良い音でさまざまなコンテンツを体感できるリアルイベントを開催していく。

 これまでカーナビゲーションシステムの機能強化を重点的に進めてきた同社だが、19年からはナビの性能強化に加え、移動を楽しむエンターテインメントにかじを切った。スマートフォンの普及とともにインターネット動画の視聴やストリーミング音楽を聴く人が増えていることに着目し、車内でも通信量や料金を気にせずオンラインコンテンツを楽しめるようにした。

 19年に発売した高機能カーナビ「カロッツェリア・サイバーナビ」にWi-Fi機能を搭載したのを皮切りに、「クルマWi-Fi」を打ち出し、車載用Wi-Fiルーターやディスプレーオーディオなど対応製品を増やしてきた。22年にはナビとドライブレコーダー、車内Wi-Fi機能などが一つになった新車載端末「NP1」を発売。今年は標準ナビ「楽ナビ」にも搭載し、「クルマWi-Fiを実現する製品群が出そろった」(パイオニア販売マーケティング部戦略企画課・紺野賢一課長)とみる。

 同じWi-Fi対応でも製品で特徴を持たせている。サイバーナビは、ナビ本体で動画共有サイト「YouTube」や家庭のブルーレイレコーダーとの連携などができる。誰でも使えることをコンセプトにした楽ナビは、スマホ連携することでオンラインコンテンツを好きなだけ楽しめるようにしている。

 紺野課長は「エンタメを強化したことで購入年齢層が比較的高かったサイバーナビを若者層が購入するケースも増えている」といい、裾野の広がりにも手応えを感じている。オンライン化により自動地図更新もできるため、常に最新地図が使えることも魅力だ。

 ナビの大画面化への対応では8V型、9V型の大型ディスプレーモデルを用意するだけでなく、楽ナビでは画面がダッシュボードから浮き出る9V型フローティングディスプレーを発売。「カロッツェリアのフローティングモデルを待ち望んでいる人もいた」(紺野課長)ため、新製品で応えていく考えだ。

 スピーカーやウーハーなども好調だ。他社にない豊富な製品群をそろえ「この数年は自分で取り付ける人も増えてきている」(紺野課長)という。現在は取り付けサポート動画も拡充している。

 6月にはパワードサブウーハーやツイーター取り付けキットを発売。車種専用のツイーター取り付けキットはスズキ・ジムニー用やトヨタ・ハイエース用の引き合いが多い。カスタムする人が多い車種向けの製品群を増やしていく計画だ。

 夏商戦に向け、量販店や自動車関連のイベント、ショッピングモールなどで実車を持ち込んで提案する。紺野課長は「クルマでエンタメを楽しむことが普通になってきているため、オンライン化をさらに訴求していきたい」と話している。