2023.09.22 【部品メーカー商社ASEAN特集】カナデン(タイ) カナデン

峯村 社長

FAソリューション事業強化へタイSI企業と協業

 カナデンは、エレクトロニクスソリューションズ・カンパニーとしてFAシステム、ビル設備、交通、社会インフラ、半導体・デバイス、映像・情報通信の6事業を柱に、日本国内のほか中国・ASEANでも日系企業を主対象に事業を展開している。長年にわたり築き上げてきた技術や経験といった財産に、最新の技術を加えた新たなソリューションを提供している。

 ASEANではカナデン(タイ)、カナデントレーディング(タイ)、カナデン(ベトナム)の3社で販売体制を強化してきた。

 技術面ではシステム提案力を強化するため、カナデンソリューションズ(タイ)がサイアムモーターズグループのSI企業であるサイアムスマートソリューションズ社と協業し、日系製造業向け自動化案件獲得の活動に注力している。

 また、ASEANにおける横断的な事業拡大を目的とした「ONE ASEAN」構想を推進しており、同構想を戦略的に展開するため「アセアングローバルリンク室」を7月1日付で新設した。

 カナデン(タイ)の峯村潤社長は「タイ経済はアフターコロナに期待されてきたが、景気回復は遅れている。一方で人件費の上昇により製造業の自動化、IT化に対する投資意欲は高まっており、当社FA事業にも追い風になっている。特に搬送系の自動化ニーズに対し、ロボットやAMRを導入するといった事例が多い。タイでもデジタルマニュファクチュアリングが確実に進んでいる。ONE ASEANとしては、顧客に対するソリューション提案やソフトウエア開発のオフショア機能をベトナムと共有するなど、成果が上がり始めている。ONE ASEAN構想について、将来的にはシンガポールも含めて拡大したい」と話す。

 タイではFA強化に並行して半導体専任者を新たに配置し、海外メーカー製半導体商材などの販路拡大も進めている。また、グローバルユーザーを中心に関心の高まっているカーボンニュートラルに向けて環境ビジネスの立ち上げにも注力しており、タイの企業と共同で太陽光発電ビジネスを展開している。省エネルギー・節電のために、業務用エアコンの室外機を自動制御できる次世代システムの提案も開始した。