2023.09.22 【部品メーカー商社ASEAN特集】オカヤ エレクトリック シンガポール 岡谷電機産業

米山 社長

重要顧客ベースに外資系新規開拓に取り組む

 岡谷電機産業の販売会社「オカヤ エレクトリック シンガポール」の設立は1995年。米山剛社長は「ASEANをカバーする営業・サービス拠点として事業を進めている」と説明する。

 シンガポールのこの営業拠点から、成長戦略として外資系の新規開拓の取り組みも強化。技術営業のできる人材の育成といったスペックイン活動も進めている。

 2013年には、バンコク市に「オカヤ エレクトリック タイランド」を設立。エアコンの一大生産基地として発展している同地で、主力製品であるエアコン用コンデンサーの需要をカバーしている。この2拠点を軸に、ASEANでの事業を拡大していく構えだ。

 シンガポールではフィルムコンデンサーや電源用コイル、サージアブソーバー、ノイズフィルターなどを展開。エアコン、インバーターなどの産業機器が主な用途となっている。

 コロナ禍の中では、海外出張といった国境をまたぐ営業が制約を受けていたが、以前に戻った。営業を担うディストリビューターについても、優先度合いをつけるなどしている。

 足の長い注文が増えた反動も多少見込まれるが来期以降、さらに拡大を目指す。

 成長戦略では、かねて強みのある日系のエアコン、産業機器向けのフィルムコンデンサー、電源用コイルに加え、それらの重要顧客をベースに外資系の新規開拓にも取り組む。

 日本で開発した製品を販売するだけではなく、中国系電源に対する低コストと高信頼性の両立などにも取り組んでいく。ユーザーが求めることを熟知して生かし、製品に落とし込んで供給できるのが強み。それらを通じて顧客層の厚みを増していく方針でもいる。

 物流の不安定さは少し落ち着いたが、ASEANに限らず、原材料の高騰や人件費上昇などが懸念材料ではある中、価格転嫁の交渉もかなり進んだ。

 今後はインド市場への取り組みも視野に入れる。現在は出張ベースが基本だが、将来の在り方も検討する。