村田製作所と帝人フロンティアの合弁で「電気の繊維」を手掛けるピエクレックスは12日、素材のサステナブルな循環などを図る「P-FACTS」（ピエクレックス・ファブリクス・コンポスティング・テクノロジー・ソリューション）の実証開始を発表した。認証マークを設け堆肥としての活用を推進。「着るだけ・使うだけ」で地球にやさしい素材の普及を図る。

　同社は抗菌効果を発生させる新素材で、植物由来のポリ乳酸繊維でもあるピエクレックスを開発。アパレルメーカーへ素材として提供するとともに、自社でもTシャツやタオル、ソックスなどを企画・製造・販売してきた。

　今回、素材メーカーの責任としてアパレル文化の変革を目指し、ピエクレックスを使用したアパレル製品や繊維製品を回収し、林業や農業での利活用を目的とする堆肥化までを、パートナー企業や自治体、福祉施設、学校法人など、多くのステークホルダーと連携・共創して構築。透明性の高いシステムをつくる。

　消費者の参画も得て地域で循環のサイクルを回す「地着・地消・地循」を目指す。
（13日付の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報予定です）