2024.01.30 資生堂の美容テック、世界で披露 最適なケア誘導から「肌の将来予測」まで

同社は若い世代の客づくり、さらには将来に向けての関係構築を見据える

 資生堂は、米ラスベガスで9~12日に開催した世界最大級のテクノロジー展示会「CES」に初出展し、美容テックの技術を披露した。会期中は700人以上が来場。同社は若い世代の客づくり、さらには将来に向けての関係構築を見据える。

 同社は適切なスキンケア美容法の実践をサポートするデジタルアプリケーション「Beauty AR Navigation」を開発、披露した。自身の手で顔に触れるスキンケアをストレスケアの「セルフタッチ」ととらえ、自分ごととして正しいスキンケアを促す。

 アプリケーションには顔認識のAIが組み込まれており、ARを使って手のシルエットが追随することで、利用者自身の体験になる。ナビゲーションの動きに沿って手を動かすことで、適切なスピードや順番などを習得できる。

 2023年に開発した、顔画像から将来の肌の悩みを予測するツールの出品もあった。「鼻の形は呼吸の仕方と関係している」(担当者)という。例えば、鼻が高い場合、体内に取り込む酸素量が多くなる。

 ビューティーテック製品が増えてきているタイミングの中、「予測は今までにない切り口」(担当者)とする。現在の肌の状態などを測定するサービスはよくあるが、予測することで予防になる。(CES取材班)

(31日付電波新聞/デジタルで詳報します)