2025.03.04 【コンデンサー特集】ニチコン 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コン、高容量化などに対応

小形リチウムイオン二次電池「SLBシリーズ」

 ニチコンは、成長市場の自動車、情報通信機器に向けた製品開発を強化。対応製品を拡充している。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーは、135度4000時間保証のGYCシリーズに、φ10×16.5Lサイズを追加し高容量化、高リプル化ニーズに対応。135度4000時間保証のGXCシリーズは、1.3~2.1倍の高リプル化を実現。

 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーは、業界初のリプル電流重畳による耐久性を保証した125度2000時間保証のPCWシリーズを拡充。新サイズを追加し、定格静電容量を390μFから1800μFまで拡大。また、125度4000時間保証のPCRシリーズ、135度4000時間保証のPCHシリーズにφ10×16Lサイズを追加。

 チップ形アルミ電解コンデンサーは、高容量ニーズに最適な105度5000時間保証のUCKシリーズを拡充。6サイズをそろえ、従来品比で最大20.9%の高容量化を実現。

 リード線形アルミ電解コンデンサーは、定格電圧450V、125度5000時間を保証するUBRシリーズは従来品と比べて2.5倍の長寿命化、業界最高レベルの125度5000時間保証のLHXシリーズは従来品と比べて約1.6倍の長寿命化を図った。

 OBC向けのアルミ電解コンデンサーは、リード線形で定格電圧450V、105度5000時間保証のUTFシリーズ、基板自立形は業界最高レベルの高リプル電流対応と長寿命を実現した105度5000時間保証のLGAシリーズを用意。フィルムコンデンサーは、xEV向け平滑コンデンサーとしてEMシリーズが広く採用されている。

 小形リチウムイオン二次電池は、SLBシリーズの高温耐久品を昨年12月に開発。80度環境下での充放電サイクル試験で、容量維持率80%に至るまでのサイクル回数を約1万9000回とすることに成功した。