2025.03.12 人型ロボットの最小化に挑戦 名工大大学院の三矢達彦さん

三矢さんとNISUN

NISUNの最新機NISUNの最新機

 人型で二足歩行の「ヒューマノイドロボット」を最小化する取り組みで、名古屋工業大学大学院(名古屋市)に在学中の三矢達彦さん(24)の開発したロボットがギネス世界記録に2024年に認定された。「NISUN(ニスン)」と名付けたロボットで、高さ57・676ミリメートルという手のひらサイズを実現。日本による世界記録の奪還は17年ぶり。

 ロボットを開発した三矢さんは、小学生のころからロボット作りをしている。20年から横浜市内に展示されていた実物大模型『機動戦士ガンダム』が世界最大のヒューマノイドロボットであると知り、最小の記録も日本にとの思いで、ニスンを開発した。

 過去にギネス世界記録を達成したロボットを参考に小型化の可能性について検討し、モーターや角度センサーなどパーツの削減でアプローチ。脚部には独自開発の機構も組み込んだ。ロボットの大きさだけでなく、デザインや組み立てやすさ、運動性能にもこだわった。

 三矢さんの次の目標は、ニスンを使ったロボットコミュニティを設立すること。自身もロボットに興味のある人との交流を深めながら、日本のロボットの技術力の向上を目指す。三矢さんは「日本が『ロボット大国』としての地位を取り戻せるようにしたい」と展望を語った。

※インタビュー本編は後日電波新聞/電波新聞デジタルに掲載します。