2025.04.23 パナソニックがDEI+Bを積極推進 障がいのある社員向け拠点のアクセシビリティーマップ作成

実地調査では、スロープを利用し慣れない傾斜に戸惑ったり、離合の際の圧迫感を実感したりしながら、調査メモを作成

 パナソニック くらしアプライアンス(LAS)社は、〝DEI+B(Belonging)〟の推進に積極的に取り組んでいる。

 多様な人材が集うチームによるチャレンジが、事業の持続的成長や顧客価値最大化の実現に重要との視点で力を入れ、2024年度は「心のバリアフリー」をテーマに、誰もが働きやすい環境づくりを推進した。

 この中で、障がいがある社員が安心して出張できるよう、草津拠点と目黒拠点のアクセシビリティーマップを有志メンバーが制作。このプロジェクトでは、実際に車いすに乗りながらバリアーを調査し、マップを完成させた。

 ■障がいがある社員の声をきっかけに作成

 アクセシビリティーマップは、障がいの有無にかかわらず、より多くの人が安心・安全かつ効率的に目的地にたどり着くための情報を示したマップ。

 バリアフリーな箇所を地図上に示すだけではなく、目的地までのバリアーを適切に表示している。利用者が自身のスキルに合わせルートを選択できるような「アクセシビリティー(アクセスのしやすさ)」の見える化を目的とする。

 この取り組みのきっかけは、22年に障がいのある社員から寄せられた声だ。「会社のほかの拠点に出張したいが、拠点の設備の現状がどうなっているか情報がない」「ほかの人と同様に管理...  (つづく)