2025.05.14 岡谷電機、3月期連結は大幅赤字

 岡谷電機産業の2025年3月期連結決算は大幅減収。各種損益は大幅な赤字だった。在庫調整が長期化した産業機器向けの回復が遅れ、過年度の売上高増の反動減の影響もあった。原材料の調達コスト増加も影響した。

 製品別の売上高をみると、コンデンサー製品は前期比37%減。ノイズ・サージ対策製品は同43%減。いずれも産業機器・空調機器向けが減少した。

 表示・照明製品は同8%増。産業機器向けは減少したがその他の分野が増加した。

 センサー製品は同50%減。国内産業機器向けや時計指針補正用が減少した。

 今期連結業績は前期に比べ売上高が25%増、各種損益は黒字に転じる見通し。なお足元の業績と事業環境の変化を踏まえ第12次中期経営計画の開始を2026年4月とする。国内外の工場での生産ライン再編とコンデンサー製品、ノイズ・サージ対策製品の新製品供給を進める考え。