2025.05.29 「7割超が電気代上昇を実感」 家電購入時も省エネ意識 民間意識調査

5年前と比べて省エネ・節電に対する意識に変化があったか(出所:デジコ)

家電の買い換えまたは新しく購入する際、省エネ性能をどのくらい意識するか(出所:デジコ)家電の買い換えまたは新しく購入する際、省エネ性能をどのくらい意識するか(出所:デジコ)

消費者が省エネ家電の買い替えや新規購入を検討するタイミング(出所:デジコ)消費者が省エネ家電の買い替えや新規購入を検討するタイミング(出所:デジコ)

省エネを意識した家電の買い替えまたは新規購入を検討する際、消費者の購入意欲を最も高める要素(出所:デジコ)省エネを意識した家電の買い替えまたは新規購入を検討する際、消費者の購入意欲を最も高める要素(出所:デジコ)

消費者が省エネ家電の買い替えまたは新規購入を検討する際に、購入のきっかけや後押しとなるキャンペーン特典について(出所:デジコ)消費者が省エネ家電の買い替えまたは新規購入を検討する際に、購入のきっかけや後押しとなるキャンペーン特典について(出所:デジコ)

 5年前と比較して7割超が電気代が上がったと実感――。デジタルギフトサービス「デジコ」を運営するDIGITALIO(デジタリオ)が4月に20代以上の男女500人を対象に行った「夏の省エネ・節電に関する意識調査」の結果で、そんな実態が浮き彫りになった。エネルギー価格の高騰を背景に消費者の省エネ意識が高まっており、こうした傾向が家電選びにも影響を与えそうだ。

5年前から変化

 5年前と比べて省エネや節電に対する意識に変化があったかを聞いたところ、「強く意識するようになった」「少し意識するようになった」と回答した人を合わせて48.6%と、半数近くを占めた。要因としては「電気代など光熱費が高くなったから」(48.2%)が最も多かった。

 実際に電気代の上昇をどの程度感じているかを調べると、「非常に感じる」「感じる」と回答した人の合計で73.0%に達した。

 家電の買い替えまたは新しく購入する際、省エネ性能をどのくらい意識するかを尋ねると、「価格が同じくらいであれば、省エネ性能が高いものを選ぶ」と答えた人が最も多く、49.0%だった。「多少価格が高くても省エネ性能の高さを重視する」を選んだ人も2割弱おり、約7割の人が省エネ性能を意識して家電を選んでいることが分かった。

故障で買い替え

 消費者が省エネ家電の買い替えや新規購入を検討するタイミングで最も多い回答は「現在使用している家電が故障し、買い替えが必要になった時」(37.2%)だった。

 省エネを意識した家電の買い替えまたは新規購入を検討する際に消費者の購入意欲を最も高める要素については「その省エネ家電への買い替えによる、電気代などの節約ができること」(31.0%)が最多。次いで多かったのが「特典や割引などのキャンペーンがあること」だった。

 夏の省エネ・節電対策に目を向けると、「こまめな電源オフ」が最も多く45.2%。これに「エアコンの設定温度を上げる」や「扇風機と併用する」などが続いた。身近な対策として電気機器の利用を工夫している様子が読み取れた。

値引きが有効

 消費者が省エネ家電の買い替えまたは新規購入を検討する際に、購入のきっかけや後押しとなるキャンペーン特典については「購入時の値引き」が最も多く33.2%。これに「電子マネーや共通ポイント」が続いた。

 調査結果を踏まえて同社は、「エネルギー価格の高騰を背景に、以前よりも省エネを強く意識するようになった人も多く見られる」と分析した。

 一方で、効果的な省エネ方法が分からず具体的な行動に移せていない人や、省エネの効果を十分に実感できていない人が少なくないことも明らかになった。同社は「消費者が効果的な省エネ行動を実践できるよう、具体的な方法や期待できる効果を分かりやすく提示していくことが求められる」としている。