2025.06.02 お肉は店で買うものから〝家庭で作るもの〟へ 培養肉未来創造コンソーシアム 万博で「家庭で作る霜降り肉」ブース人気

大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオンの培養肉未来創造コンソーシアム展示ブース(培養肉=手前=とミートメーカー=奥)

島津のミートメーカー展示
3Dバイオプリント技術で作製の培養肉の実物も

 大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにある「ミライの都市」エリアの「家庭で作る霜降り肉」ブースが人気を集めている。

 3Dバイオプリンターによる食用培養肉製造技術の社会実装に取り組む大阪大学大学院工学研究科(松﨑典弥教授らの研究グループ)、島津製作所などの多様な企業・組織で構成された「培養肉未来創造コンソーシアム」が、3Dバイオプリントによる培養肉の実物とミートメーカー(島津製作所開発のコンセプトモデル)を展示。「〝お肉は店で買うもの〟から〝家庭で作るもの〟へ」をコンセプトに、個人の健康や好みに合わせた霜降りステーキを作り出せるミートメーカーが家庭にある2050年の未来の暮らし、未来のキッチンをイメージし紹介している。

 展示の培養肉は、外形90×150×10ミリメートルの美しいサシの入った和牛肉2枚。同コンソーシアムで共同開発中の和牛の筋・脂肪・血管の異なる細胞を1ミリメートル以下の繊維状の組織に立体的に培養した後、3Dプリンターで積み重ねるように束ね...  (つづく)