2025.06.04 【JISSO PROTEC/JPCA Show特集】クラボウ 基板外観検査装置「BBMaster」シリーズ紹介
基板外観検査装置などを出展する
クラボウは「面白いことやってやろう」をテーマに、多種多様なソリューションを展示する。
基板外観検査装置では「BBMaster」シリーズを紹介。独自の画像処理技術で、角度により見えない欠陥、小さな欠陥を、カラー画像とモノクロ画像で検出する。また、専用ソフトウエアにより、マザー基板や個片チップ基板など、多様なワークに対応した登録、編集機能、検査を可能にした。NG基板の検査結果をさまざまなフォーマットで記録・追跡することもできる。
ステージ連動ベリファイシステムを応用し、今回は目視観察支援ツールアプリケーションを提案する。検査機から出力された欠陥位置情報を基に、顕微鏡や拡大カメラの自動センタリングが可能だ。基板特有の金属部と非金属部を自動で認識して、それぞれに適した光量で照明を照射。通常の目視観察では実現できない画像を生成し、検査のサポートを行う。
ロボットビジョン関連では、新製品の高速3Dビジョンセンサー「KURASENSE(クラセンス)」の新機種「Kurasense-C300FX」を披露。複数のレーザー照射による線状物の認識技術を向上させ、束で置かれた複数本のケーブルから特定の1本の把持位置を正確に認識できる独自技術を確立した。
リード線自動はんだロボットパッケージ「Kurassem-SR(クラッセムエスアール)」はケーブルを束から1本取り出し、基板のスルーホールへのはんだ作業を約5秒で行う。
基板へのはんだ作業以外にも、ケーブル先端への端子圧着や、コネクターの嵌合(かんごう)など、要望に合わせてカスタムすることができる。
このほか、米Flexivの7軸協働ロボット「RIZON(ライゾン)」と「KURASENSE」を組み合わせたオートメーションシステム「KURAVIZON(クラビゾン)」を展示する。線状物や細やかなワークなど、対応可能なハンドリングの幅を広げられる。