2025.06.17 量子コンピューティング時代見据える インダストリー5.0に期待 東京エレクトロンがimecと覚書締結
覚書締結式の様子
半導体製造装置大手の東京エレクトロン(TEL)と、ベルギーの研究開発機関imec(アイメック)が新たに覚書を締結した。16日、ベルギー大使館に両国の複数の企業・大学などが集まり催した覚書締結式には、TELの河合利樹社長やimecのルク・ファンデンホーブCEOらが出席。30年にわたる戦略提携関係を次の5年間も継続することを明らかにした。
ファンデンホーブCEOは「東京エレクトロンとは1995年以来、素晴らしいパートナーとなっている」と振り返り、半導体のパターニングをはじめ、電子機器の頭脳として計算をつかさどるロジック半導体、記憶をつかさどるメモリー半導体、3次元統合、そして高NA(開口数)極端紫外線(EUV)露光装置などの諸分野での成果を強調。社内外との連携で技術革新を図るオープンイノベーションの意義を打ち出した。
また、TELとの連携強化が、欧州連合(EU)が同地域の半導体振興を目指して定めた欧州半導体法に基づき、imecが整備する検証用の生産ラインであるパイロットラインの拡張に資すると語った。
河合社長は「われわれは24年にアントワープ市でimecの設立40周年を祝ったが、きょう、ここ(東京)ではTELとi... (つづく)