2025.06.25 フォステクスが密閉型ヘッドホン新型2種 第4世代RPドライバー搭載

「T50RPmk4CL」(左)と「T60RPmk2CL」

 フォスター電機(フォステクスカンパニー)は、密閉型ヘッドホンのレコーディングモニター用「T50RPmk4CL」とリスニング用「T60RPmk2CL」を7月中旬から出荷する。

 同製品は、誕生から50年を超え進化を続ける、世界のプロ音楽スタジオに採用されたRPテクノロジーヘッドホンの密閉型最新モデル。

 フォステクスが独自に開発し自社製造する全面駆動型平面振動板の第4世代RPドライバーを搭載した、T50RPmk4とT60RPmk2を新たに密閉型としてアレンジした。

 T50RPmk4CLは、ボーカルや楽器のスタジオレコーディングやミックスで環境音の回り込みを抑制した濃密な音でのモニターを実現、RPドライバーならではの原音の正確な再現性を備えた密閉型ヘッドホンとして使用できる。

 T60RPmk2CLは、密閉型の特長を最大限引き出す音響調整により、原音だけを閉じ込めた密閉型ならではの濃密な音を楽しめるリスニング用平面振動板ヘッドホンとして楽しめる。

 それぞれに搭載するRPテクノロジーの全面駆動型平面振動板ドライバーは、第4世代で平面振動板の振動領域の拡大と均一化のため、振動板を挟み込むマグネットを増量しプリンテッドコイルのパターン形状を新設計した。さらに磁気回路の構成部品も一新して磁束分布を最適化することで、振動板の不要共振を抑え鋭いレスポンスでの音の立ち上がりと立ち下がりを実現している。

 これまでに培ったさまざまな技術を全面的に導入して開発された第4世代ドライバーは、感度の向上、モニタリングしやすい滑らかな周波数特性、優れた過渡特性を同時に達成。重低音域から高音域まで正確かつ繊細に再生可能とすることで、正確な定位感と音場の再現能力を従来よりさらに向上させた。

 イヤーパッドは装着感を追求した低反発のアラウンドイヤー型を採用し、長時間にわたるリスニングでも快適に使用できる。

 価格はオープン。同社オンラインショップでの価格は、T50RPmk4CLが税込み3万8500円、T60RPmk2CLが同7万1500円。