2025.12.10 日立や三井E&Sなど、港湾でAIを活用した現地実証

AIによる荷役計画のシミュレーション画像

 日立製作所と三井E&S、三井倉庫の3社は、港湾でAI(人工知能)を活用したコンテナの配置計画や荷役作業の手順計画の現地実証を開始した。三井倉庫が運営する神戸港六甲RC2コンテナターミナル(神戸市東灘区)で始めたもので、2026年2月まで実施する予定。

 3社は、2023年に国土交通省が実施する港湾技術開発制度での技術開発業務を受託し、港湾でのAIを活用したコンテナターミナル運営の効率化技術の開発に取り組んでいる。現地実証では、三井倉庫が持つコンテナターミナル運営のノウハウを活用しながら、コンテナ貨物の特性データをもとに日立のAIが立案した搬出日の予測やコンテナの配置計画、荷役作業の手順計画を、三井E&Sが開発した荷役シミュレーターを用いて効率性を検証・評価した上で、実際の作業に一部適用する。

 これまでコンテナターミナルの運営は、熟練の計画立案者による豊富な経験と知見に支えられてきた。ただ、増大する貨物量と刻々と変化するコンテナ貨物情報を背景に、計画立案の業務が一段と複雑化している。

 こうした環境変化に対応するため3社は、AIやシミュレーション技術をはじめとするデジタル技術を活用して、作業計画立案の高度化を推進。コンテナターミナル運営の効率化や強靭化(きょうじんか)のみならず、持続可能な港湾物流体制の構築と社会課題の解決に貢献していく。