2026.03.19 NEC、意思決定支援のAIソリューション提供開始 データ統合と提言機能で部門判断を高度化

 NECは19日、部門責任者やマネジメント層の意思決定をデータ活用で支援する「NEC経営戦略支援コックピット」を開発し、2026年4月から提供を開始すると発表した。AI(人工知能)エージェントを中核に据え、社内外のデータを統合分析し、経営判断に必要な示唆や施策案を提示する。企業のデータドリブン経営の推進を狙う。

 新ソリューションは、NECがFP&A(財務計画・分析)で培ったノウハウを基に設計した。社内の業績データに加え、市場や競合などの公開情報も自動収集し、KPIや業績状況を一元的に把握。定期的にインサイトと提言を提示することで、従来の報告を待たずに迅速な判断を可能にする。

 ダッシュボード上では受注や売上、粗利などの指標を可視化し、データ収集や加工の作業を削減。AIが変化点や課題を「気づき」として提示するほか、過去実績や市場動向を踏まえた具体的な施策案も示し、判断の質向上とリードタイム短縮につなげる。

 同社は2023年にFP&A部門を立ち上げ、グループ全体で約500人規模の体制を整備してきた。自社を実証環境とする「クライアントゼロ」の取り組みで蓄積した知見も反映しており、社内検証ではデータ処理やコメント作成などの業務で月間工数を約25%削減できる効果を見込む。

 NEC経営戦略支援コックピットはDXブランド「BluStellar」の一環として展開し、2026~28年度の3年間で約120億円の売り上げを目指す。データ起点の意思決定力を高め、企業の経営・事業管理の高度化を支援する。