2026.04.03 信頼性の高い次世代衛星通信システムの技術開発・実証 日本無線など3社が実施

 日本無線(JRC)、スカパーJSAT、シャープの3社は、防衛省が公募した「マルチオービットに対応した通信システムの抗たん化技術開発・実証」事業の推進に向け、次世代通信システムの開発・実証を行う。

 同プロジェクトはJRCが2026年2月4日に選定され、スカパーJSAT、シャープも連携し取り組む。

 防災・防衛分野で通信需要が拡大する中、自然災害や不測の事態など、さまざまな状況下でも安定的な通信の確保が求められている。

 これを踏まえ、通信インフラの抗たん性(不測の事態でも機能を維持し、迅速に回復する能力)や通信信頼性の向上などを目的に技術開発、実証に取り組む。GEO(静止軌道)・MEO(中軌道)・LEO(低軌道)の人工衛星を組み合わせて活用する次世代通信システムの構築を目指す。

 現在、各衛星に適した個別の通信システムが用いられている衛星通信を、シームレスに切り替える制御技術の確立に取り組むことで、マルチオービット(異なる複数の衛星軌道)化を可能とする。

 28年3月末までの期間中、JRCはプロジェクトの全体統括、スカパーJSATはシームレスな通信ネットワークの構築、シャープはマルチオービット対応の衛星通信ユーザー端末(衛星通信アンテナやモデム機能などを統合した端末)の開発を主に進める。

 GEO・MEO・LEO衛星のマルチオービットに対応する通信システムの開発と通信ネットワークの抗たん性向上を検証し、災害時や非常時を含むさまざまな状況下での通信の信頼性向上を目指していく。