コロナ禍によって社会・生活・産業のあらゆる場面でニューノーマル社会への転換が求められる中、様々な産業分野がデジタルトランスフォーメーション（DX、デジタル変革）を実行し、新しいスタイルへの変革を推進している。

　Inter BEEはDX時代におけるメディア産業の新たなユーザーエクスペリエンスを提示する展示会として、「コンテンツ」を中核に位置付け、コンテンツを「つくる（制作）」「おくる（伝送）」「うける（体験）」という技術要素を網羅した「メディア総合イベント」への変容を目指している。

　また、プロフェッショナルのニーズに応え、国内外のマーケットを視野に入れつつ、業界情報を着実にターゲットへ発信し、効果的で有意義な情報交流やビジネス創出の場を提供する。

　今年も「プロオーディオ部門」「映像制作／放送関連機材部門」「映像表現／プロライティング部門」「ICT／クロスメディア部門」の4部門で構成。コミュニケーションチャットなどのツールを活用し、新しい形の発信・交流の場として展開される。

　コンファレンスセッションのうち、基調講演が予定されている「INTER BEE FORUM」ではメディアとエンターテインメント関連産業が取り組むべき課題やテーマを、同時配信、放送とネット連携、リモート制作、IP化、4K8K、コンテンツDX、デジタルコミュニケーションなどをキーワードにプログラムを企画している。

　各分野に特化した特別企画として「INTER BEE EXPERIENCE」では日々増加する様々な配信での「音」に注目。音声・音響制作の現状と今後の可能性を考えるデモンストレーションと講演、トークによる動画コンテンツとして、サウンドの最前線を体験するセッションを配信する。

　「INTER BEE CONNECTED」では放送と通信の連携や融合が加速する放送分野の最前線を、データ活用、同時配信、ローカル局の挑戦、コンテンツDX化、ビジネスモデルの転換といった多角的な視点で取り上げ、それぞれの課題や可能性、展望などを届ける。

　「INTER BEE IGNITION」は、XRを活用したテレビ局のZ世代による「XRピッチ・チャレンジ」、先進映像協会連携企画のアワード「XR表彰式」、デジタルコンテンツEXPO連携企画のピッチバトル「XR特集」などを配信。

　新たな特別企画である、映画・映像撮影にフォーカスした「INTER BEE X-Cinema」は、ニューノーマル時代における撮影・制作現場の課題と在り方、最新撮影機材などの情報を取り上げる。

　同時開催となる、先端コンテンツ技術とデジタルコンテンツをテーマにした「デジタルコンテンツEXPO」や、全国の民放各局が技術報告を行う「民放技術報告会」など、ニューノーマル社会でのメディア・エンターテインメント業界の最新動向を多角的に配信していく。