2021.05.26 【次世代自動車用部品特集】自動車技術展初のオンライン開催、447社が出展

展示会のサイトから

 自動車関連技術の専門展示会「自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」がきょう26日から始まる。会期は7月30日まで。コロナ禍を踏まえ、初のオンライン開催になる。447社が出展し、車に関連した最新の製品や技術を紹介する。

 主催は自動車技術会(寺師茂樹会長)。自動車産業の第一線で活躍するエンジニアのための自動車技術専門展として、1992年に始まった。リアルの展示会とオンラインとを組み合わせるハイブリッドでの開幕も検討されたが、前半の横浜展示会(パシフィコ横浜、26~28日)の開催は見送り。

 後半の名古屋展示会(6月30日~7月2日)を開くかどうかは、情勢を見極めて今月末までに判断する。

 展示会では、車載電装機器や部品・材料、各種技術などが「一堂」に会する。世界初公開や日本初公開のものも含まれる。キーノートアドレスはオンデマンド配信とし、ソニーグループ執行役員AIロボティクスビジネス担当の川西泉氏が「VISION-Sプロジェクト:ソニーのモビリティに対する取り組み」と題して講演する。有識者による主催者企画講演も予定。

 「100年に一度の大変革期」といわれる自動車を取り巻く環境の中、気候変動などへの対応が求められている。展示会では、産業活動が地球環境に及ぼす影響の全体像と世界の動きを起点に、より快適で地球に優しい持続可能な社会を築くため、自動車技術の進むべき方向について一端を紹介。新たなエネルギー社会の構築に貢献する自動車技術や、安心・安全で豊かな生活を支えるモビリティー技術を展望する。

 またコロナ禍の中、ニューノーマル(新しい日常)時代にふさわしいモビリティーの在り方、技術も紹介する。学術講演会・学生ポスターセッションなども併催される。

 主催者は「オンラインの利点は、遠隔地からでも参加可能なことや時間の制約がないこと、情報の検索がしやすいことなどがある。オンライン対話など双方向の交流の機会も設け、エンジニアたちの好奇心、知りたいという意欲を満足させる展示会にしたい」と話す。