2021.07.14 【LED照明総合特集】三菱電機照明「みそら」

青空照明「misola」(左上)

太陽の差し込み感を表現、青空や夕焼けなど演出

 三菱電機照明は、青空を模したパネルと太陽光の差し込み感を表現するフレームを組み合わせたLED照明「misola(みそら)」を訴求していく。

 みそらは、窓のない空間でも青空の下にいるかのような開放的な雰囲気を演出することを目指した照明だ。レイリー散乱を発生させる光散乱体を用いたパネルに、両サイドからLEDを照射して光らせている。

 レイリー散乱は、大気圏に太陽光が入射する際に、大気を構成する分子の影響によって空が青く見える現象。みそらはそれを応用し、照明器具として〝青空〟を表現した形だ。

 正方形に近い形状のみそらは、フレーム部の3面を光らせ、1面が影になるようにすることで、自然な太陽光の差し込み感を演出している。

 光色が異なる複数のLEDを採用し、発光量を変化させることで、青空だけでなく朝焼けや夕焼けなども表現できる。サイドから光を照射するエッジライト方式で、天井面からの器具の厚みを120ミリメートルと薄型化している。

 光色は専用リモコンによる手動切り替えと、専用制御機器によるスケジュール制御を行う自動切り替えの2タイプをそろえる。スケジュール制御を使い、移り変わる空の表情と空間の光環境を連動することで、外と内のつながりを自然に演出できる。

 他社にない差別化された製品として導入事例が増えている。イオンモール上尾(埼玉県上尾市)の従業員休憩室にみそらを16台設置したほか、家族向けマンションの共用部やショールームなど、落ち着いた雰囲気が求められるような用途で採用が進んでいる。