2022.03.03 【電波時評】反戦の声はクレムリンに届くか

 8年ほど前、モスクワやサンクトペテルブルクを取材で回った。接した市民はいたってフランクで、日本の家電製品やカルチャーをひいきにし、街には日本車が走り回っていた。クレムリンのこわもてのイメージとのギャップにとまどったのを覚えている。その時、私の通訳に就いた方は、ゴルバチョフ大統領が長崎を訪問(1991年)した際に同行した人だった。

 そのロシアが、北京冬季オリンピックの興奮さめやらぬうちにウクライナに侵攻した。折しもあす4日は冬...  (つづく)